第70回名古屋まつり

戦後名古屋の発展とともに
~第70回を迎える「名古屋まつり」のあゆみ~

第1回「名古屋まつり」が行われたのは、戦災復興がすすむ昭和30年(1955)のこと。前年に実施された「名 古屋商工祭」を発展させ、全市民の一大レクリエーション行事として盛大に開催されました。

祭りの中心行事は、郷土ゆかりの三英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)が家臣団を従えて行進する郷土英傑行列です。第1回から変わることなく、名古屋の街なかでは華やかな時代絵巻が繰り広げられてきました。第19回(昭和48年)からは市民公募も始まり、郷土が生んだ三英傑は一層市民に親しまれる存在となっています。

その他、初回から続く行事として、市指定文化財の「山車揃」があげられます。当地域の山車まつりは、絢爛豪華な山車のうえで、精巧なからくり人形の芸能が演じられるところに最大の特徴があります。

第1回 名古屋まつり

  • ポスター

    ポスター

  • 山車揃(市役所前)

    山車揃(市役所前)

  • 英傑行列(名古屋城)

    英傑行列(名古屋城)

第1回名古屋まつり
昭和30 年(1955年)制作・字幕付き
まるはっちゅ~ぶ
(名古屋市公式YouTube)

名古屋まつりのルーツは、
城下町を彩った「東照宮祭」

実は名古屋には、戦前にも「名古屋祭」と呼ばれる祭りがありました。徳川家康を祀る名古屋東照宮の祭礼「東照宮祭」です。

東照宮祭は、元和4年( 1618 )に始まったとされ、元和6年(1620)には初めてからくり人形を乗せた山車「橋弁慶車」が登場しました。9 輌の名物祭車に、趣向をこらした練り物行列が華をそえる東照宮祭は、庶民ばかりではなく、武士や殿様も楽しみにする城下町で最大の行事でした。

江戸・明治・大正・昭和と、数百年にわたって人々を魅了し続けた東照宮祭でしたが、昭和20年(1945)の空襲により、残念ながら山車9輌すべてを焼失。戦後まもなく開始された「名古屋まつり」は、東照宮祭を彩った山車や練り物風流に想を得ており、近世以来の都市祭礼をルーツの1つとしています。

東照宮祭礼図巻(名古屋市博物館所蔵)

東照宮祭礼図巻(名古屋市博物館所蔵)

  • 東照宮祭山車の図(名古屋市博物館所蔵)

    東照宮祭山車の図(名古屋市博物館所蔵)

  • 明治43年(1910年)の写真 (名古屋東照宮祭典実況・名古屋市博物館所蔵)

    明治43年(1910年)の写真
    (名古屋東照宮祭典実況・名古屋市博物館所蔵)

第70回を盛大に祝い、伝統を未来へ。

令和6年(2024)の「名古屋まつり」では、第70回を記念して、山車9輌が昼には「本町通」を南北に、夜には提灯をともしてドルフィンズアリーナまで曳行する「本町通山車揃・宵の山車揃」を開催します(10月19日)。名古屋まつりの行事として、例年の山車9輌が城下町のメインストリート・本町通を曳行するのは、昭和35年以来64年ぶりのことです。

その他、三英傑が搭乗する「フロートのリニューアル」や「フラワーカーの拡充」のほか、ミッキーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちがパレードに参加する「東京ディズニーリゾート® スペシャルパレード」(10月20日)を実施するなど、記念の回を大いに盛り上げます。

第70回という節目を盛大に祝うとともに、古の祭礼と先人の営みに想いを馳せ、積み重ねてきた伝統を未来へと受け継いでいきます。

第70回名古屋まつり概要

行列
郷土英傑行列、山車揃(市指定文化財)、神楽揃(市文化財)、
フラワーカーパレード、
東京ディズニーリゾート® スペシャルパレード ほか
会場行事

久屋大通公園

名古屋ユースパワーステージ、
ご当地武将隊競演、伝統・文化体験ブース 等

オアシス21

尾張名古屋の職人展、郷土芸能祭 等

名古屋城

名古屋城秋まつり
記念企画

本町通山車揃・宵の山車揃

広小路丸の特別参加

その他

名古屋市内観光施設の日曜日無料開放
(名古屋城は土日両日)

第70回という節目を迎える名古屋まつりを、まち全体で盛り上げ、楽しみましょう。

第70回という節目を迎える名古屋まつりを、
まち全体で盛り上げ、楽しみましょう。

第70回名古屋まつり記念グッズ販売
8/10
(土)
から
【販売場所】名古屋城正門横売店、名古屋市金山観光案内所、オアシス21iセンター

ピンバッジ

サコッシュ

クリアファイル

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